植物のように育てられる住宅?

Aluminum alloy joints, fabricated by 3D printing (additive manufacturing) 提供:今井 公太郎 研究室

 東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への「問い」と、研究者からの「コメント」を紹介します。


家のたねがほしい!

 今井 公太郎 研究室では、3Dプリントの仕口(ジョイント)を用いた自分で組み立てられる住宅を研究しています。
 3Dプリントの仕口を用いれば、ひとつひとつの部材を自由な角度で延ばしていくことができるので、敷地や家族の状況に応じて、様々な好みの形や大きさにすることができます。また、仕口を追加したり、差し替えたりすれば、住宅を徐々に大きくしていくこともできますし、変形することもできます。子供が生まれたり、住宅で仕事を始めることになったりすれば、新しい部屋を増やして徐々に大きくすることができます。自分でそれを自由に行える方法があれば、工事を頻繁に行うことも無理ではありません。
 問題は最初に作る「たね」としての最小限の住宅がどのようなものなのかです。それは、非常にコンパクトで頭の良い小さな芯のようなものかもしれません。そうした始まりについても研究してみたいと思います。

PENTAの外観 撮影 :山中 俊治

自分で組み立てられる住宅のプロトタイプ PENTA
撮影 :山中 俊治

メイン写真: Aluminum alloy joints, fabricated by 3D printing (additive manufacturing)
提供:今井 公太郎 研究室
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Professor Kotaro Imai

記事執筆:今井 公太郎 教授

 毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

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