床ずれの早期発見で、患者さんのストレスを軽減?


 東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への「問い」と、研究者からの「コメント」を紹介します。


ストレスがたまらないようにしたい!

 杉原 加織 究室ではメカノクロミックポリマーと呼ばれる、力を印加すると色が変わるポリマーの研究をしています。
 このポリマーは日常の様々な力を可視化する応用が期待されているのですが、例えば床ずれや義足と肢体の間の摩擦などが検出できないか試しています。
長い間ベッドで寝ている必要がある患者さんにとって床ずれは大きなストレスです。義足を使用している方にとっても義肢との摩擦が痛かったり動きづらかったりストレスになります。
 このような力の分布を可視化し、痛みがひどくなる前に問題を発見する、というのがこの研究の応用目標です。

メカノクロミックポリマー 杉原 加織 研究室

開発したメカノクロミックポリマー。白い線はハンダゴテでなぞった跡。熱を受けた部分が青から赤に変色している。
提供:杉原 加織 研究室

記事執筆:杉原 加織 准教授

 毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

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