半永久的に使える発電機で、エネルギー問題を解決?


 東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への「問い」と、研究者からの「コメント」を紹介します。


無害で永遠のエネルギーが欲しいです!

 発電するためのコストや環境負荷は小さくしなければいけませんが、発電機や発電所の運転中だけを考えれば良いのでしょうか?むしろ発電機・発電所の製造時や廃棄時の方が、はるかにコストや環境負荷が大きいと言われています。つまり、半永久的に使用可能な発電機が実現すれば、エネルギー問題は一気に解決すると言えるでしょう。そのためには、工業製品の破壊の原因の9割以上を占めると言われる、疲労破壊という問題を解決しなければなりません。

 梅野 宜崇 研究室では、シミュレーション研究によって、材料の疲労破壊が起こるメカニズムをミクロレベルから明らかにするとともに、疲労を起こさない新材料の設計に挑戦しています。疲労を起こさないタフな材料が開発されれば、半永久的に使用可能な発電機や発電所の製造・建設も夢ではなくなるかもしれません。

梅野 宜崇 教授

記事執筆:梅野 宜崇 教授

 毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

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