繊細な食感と味を作り出す「お菓子製造機」?

繊細な食感と味を作り出す「お菓子製造機」? 生産技術研究所

 東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


おかしがなる木をつくってください!

 お菓子作りには素材そのものも重要ですが、その素材を使って、なめらかさ、柔らかさ、流れやすさといった要素をどのように仕上げるかも、その”美味しさ”に欠かせません。
 ゼリー、(アイス)クリーム、チョコレートなどのお菓子は「ソフトマター」の一種です。また、ケーキやクッキーなどの焼き菓子も、もとをたどれば卵やペーストなどの「ソフトマター」を素材に作られています。
 ソフトマターとは、固体と液体の中間の性質を持つ柔らかい物質の総称であり、環境のわずかな変化に対しても柔軟性や流動性が大きく変化します。

 古川 亮 研究室では、さまざまなソフトマターを特徴づける「柔らかさ」や「流れやすさ」といった特性の背後に潜む物理を明らかにし、これらを制御するための基礎的理解を獲得することを目指して研究を行っています。最近では、ガラス状の液体がなぜ流れやすくなるのか、あるいは、微生物を少量添加するだけで液体の抵抗が減少するのはなぜか、といった謎に対して、新たな理解を見出しました。

 お菓子のような身の回りの”ソフトマター”にも、まだまだ多くの謎が秘められています。これらの謎を解き明かすことで、より優れた製品や技術を実現する道を切り拓くことができると考えています。

古川亮 生産技術研究所

記事執筆:古川 亮 准教授

 毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

みんなのコメント

今までにない味のお菓子が食べれるかも

その未来に期待

結城皇翠

こんなお菓子がつくれるなら、きっと子どもたちのワクワク、そしてSTEAMの入り口にも 大人的にも夢のお菓子を作りたい💕

その未来に期待

よりまり

くいしんぼうには期待大の研究!

その未来に期待

あい

食感だけで満腹になり、お菓子食べ過ぎ抑制!

その未来に期待

ななみのママ

嗜好品として食感を楽しめる世界が来てほしい!

その未来に期待

knty

お菓子を買わなくても、木があればいつでも食べれるようになりそうです!

その未来に期待

りお

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