東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


スマホの充電が切れないようにしてほしい!!

スマホの充電の回数を減らして快適に使用できるようにするためには、電池のエネルギー密度を大きくすることが必要で、私を含む世界中の研究者がこの課題に精力的に取り組んでいます。
リチウムイオン電池は現時点で最高の電池の一つで、現在もその性能向上のための研究が日夜行われていますが、理論的に予測される最大のエネルギー密度に近づきつつあります。
そのため、ブレイクスルーとなる異なる反応系を用いた蓄電池の開発が不可欠です。
八木 俊介 研究室では、様々な元素について蓄電池への応用の可能性を検討しており、特に金属マグネシウムや金属亜鉛を用いた蓄電池の研究に取り組んでいます。
また関連して、エネルギー源としての水素を効率的に製造する触媒や二酸化炭素を電気化学的に還元して有用な化学種を合成する触媒の研究も行っています。

八木 俊介 教授

記事執筆:八木 俊介 教授

毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、キャンパス公開で展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。

本研究室は、東京大学駒場リサーチキャンパス公開2025「生研ピックアップ企画」に選ばれました。

東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

みんなのコメント

災害時、スマホの充電が切れないことは安否確認等で非常に役立つ。

その未来に期待

ハナパン

私は普段電動自転車に乗るのですが充電器の消耗が早く高いので、、なかなか買い替えられません。どこまで行けるようになりそうで楽しみです。

その未来に期待

きー

AI、検索機能の向上で、自分の頭で考えることをしなくなる。 効率化、省力化で動くことが減り、体力不足になる。 でも医療の発達で平均寿命は延びる。

その未来に期待

旅ラン

私自身ではないが、電源による身体補助機器によって命を支えられている人々がいます。その方々が電源の心配なく外出できたり、停電時の補助電源の電池切れを心配することなく生活できれば良いなと思いました。

その未来に期待

hiro65

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