東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。
経験などの記憶をいつでも取り出せるメモリーがほしい!
神経組織を外部メモリーのように使える日が来るかもしれません。将来的には、体の外で作った神経細胞のネットワークに情報を書き込んだり、その情報を読み出したりすることができるようになれば、記憶を保存するメモリーとして使えるようになるかもしれません。半導体を使った記憶の保存方法に比べて、より生き物らしい記憶をそのまま閉じ込められるかもしれませんね。
そのようなことができるようになるためにはまだまだ技術開発が必要ですが、一歩一歩研究が進んでいます。池内 与志穂 研究室では体の外で神経組織をつかって回路を作り、どのようにしたら神経回路を機能させることができるかを研究しています。
写真:ヒトiPS細胞から作製した人工大脳組織
提供:池内 与志穂 研究室
関連記事≫ 大脳の領域同士の「つながり」をまねた人工神経組織をヒトiPS細胞から作製
記事執筆:池内 与志穂 准教授
毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
≫ 東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
≫ 東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト
みんなのコメント
脳のビョーキ治る!
その未来に期待
イケダ
勉強において、知識ではなく、思考力や判断力がより重んじられるようになると感じた。
その未来に期待
西園寺公望
写真でも映像でもない、記憶そのものをあとから再生できると思い出を振り返る時にいいなと思いました。
その未来に期待
たこやき
障害による記憶障害の人達にも適用されると素晴らしいです。また、忘れることとの重要性も研究が必要ですね
その未来に期待
ヤスコ
これができることによってテスト勉強がよりやりやすくなると思いました!
その未来に条件つきで期待
💕
思い出せない記憶を簡単に蘇らせられるようになる。
その未来に期待
ゆうこ
認知症になってしまっても、外部メモリーに保存していた思い出を見返すことで、改善のきっかけになるかもしれない。
その未来に期待
ノニサクハナ
記憶を共有することができるならば、膨大な知識が必要な仕事の後継者探しがスムーズになるかもしれない。
その未来に期待
妻鹿
将来五感すべてを共有できるVRなどが実現しそう
その未来に期待
あずま
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もっと詳しい研究内容を知りたい方、疑問や質問がある方は、研究室のウェブサイトをご覧ください。
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