東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


永久機関をつくってエネルギー問題を解決してください!

永久機関!これまで科学者の夢であり悪夢でもある素晴らしい願いですね。残念ながら、熱力学第二法則という厳しい先生が「エネルギーの100%再利用は禁止!」と言って譲りません。
エネルギーって、どこかからか、絶対逃げて行っちゃうんです。
私は熱を電気に変える「熱電変換」を研究していますが、これはある意味で「半永久機関」と言えるかも?温度差がある限り、半永久的に発電できるんです。
例えば、体温で動き続ける時計とか、田んぼの水温と気温の温度差で発電した電力を使って水位をお知らせしてくれるとか。
完璧な永久機関は作れなくても、身の回りの使われていないエネルギーを上手に使えば、何もしなくてもエネルギーを得られますよ。
あなたのような好奇心あふれる人が、未来のエネルギー問題を解決してくれると信じています!

野村 政宏 教授

記事執筆:野村 政宏 教授

毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、キャンパス公開で展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。

本研究室は、東京大学駒場リサーチキャンパス公開2025「生研ピックアップ企画」に選ばれました。

東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

みんなのコメント

エネルギーロスがほぼゼロになれば電力問題とか解決するので実現したらいいなと思いました

その未来に期待

うるし

エネルギー革命が起こるかも...!?

その未来に期待

りり

時計やイヤホンの電子系のアクセサリーは充電を忘れてしまうことがとても多いです。体温での発電、とても楽しみです♪(*^^*)

その未来に期待

AaA

少なくとも過ごしやすくなると思う! 僕の時計は歩く振動を利用して歩き続けていればネジが稼働し続ける仕組みです。こんなふうに人間がいれば日常に溢れる半永久的なエネルギーはいっぱいあると思うんです。これを利用してエネルギーを作り続けるって可能なのではないですか?

その未来に期待

そう

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