東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


永久機関をつくってエネルギー問題を解決してください!

永久機関!これまで科学者の夢であり悪夢でもある素晴らしい願いですね。残念ながら、熱力学第二法則という厳しい先生が「エネルギーの100%再利用は禁止!」と言って譲りません。
エネルギーって、どこかからか、絶対逃げて行っちゃうんです。
私は熱を電気に変える「熱電変換」を研究していますが、これはある意味で「半永久機関」と言えるかも?温度差がある限り、半永久的に発電できるんです。
例えば、体温で動き続ける時計とか、田んぼの水温と気温の温度差で発電した電力を使って水位をお知らせしてくれるとか。
完璧な永久機関は作れなくても、身の回りの使われていないエネルギーを上手に使えば、何もしなくてもエネルギーを得られますよ。
あなたのような好奇心あふれる人が、未来のエネルギー問題を解決してくれると信じています!

Professor Masahiro Nomura

記事執筆:野村 政宏 教授

2025年5月30日(金)・31日(土)東京大学駒場リサーチキャンパス公開「生研ピックアップ企画」
本記事を執筆した野村 教授の研究成果を、キャンパス公開でご覧いただけます!

日 時:5月30日(金)・31日(土) 10:00~17:00(本企画に対する事前予約は不要です)
場 所:東大駒場リサーチキャンパス Fe207
研究室:野村 政宏 研究室
テーマ:ナノテクで熱を電気に
概 要:身の回りの使われていない熱で発電する環境にやさしい発電技術を紹介します。ほんのり温かいところに置けば永久に発電します!氷とお湯の温度差でおもちゃの電車が走ります!
東大駒場リサーチキャンパス公開2025特設ウェブサイト

ぜひ足をお運びください!

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