東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


満員電車でも気分が悪くならない工夫を考えてほしい

「身体感覚」や「環境と人との関係性」を川添研究室では重視しており、満員電車のような“人間のリズムに合わない空間”をどう調整するかが鍵となります。現状では以下のような解決策があると思います。
・「可変空間」や「呼吸する空間」のように、混雑度に応じて内部空間の圧迫感を調整できるデザイン(たとえば柔らかく伸縮する内装素材や照明による空間演出)。
・音や光、香りなど「五感に働きかける要素」で不快感をやわらげる仕組み。
・そもそも混雑する時間を減らすため、郊外や地方の多核的な都市配置を促進し、「通勤」自体の必要性を見直す。

川添 善行 准教授

記事執筆:川添 善行 准教授

2025年5月30日(金)・31日(土)東京大学駒場リサーチキャンパス公開「生研ピックアップ企画」
本記事を執筆した川添 准教授の研究成果を、キャンパス公開でご覧いただけます!

日 時:5月30日(金)・31日(土) 10:00~17:00(本企画に対する事前予約は不要です)
場 所:東大駒場リサーチキャンパス S棟202
研究室:川添 善行 研究室
テーマ:長く使い続けるための秘密 / 建築と都市
概 要:どんどんと製品のサイクルが短くなる現代ですが、ほんとうに持続的なことは「長く使うこと」だと思います。建築や都市を中心に、長く使い続けるための工夫を探ります。
東大駒場リサーチキャンパス公開2025特設ウェブサイト

ぜひ足をお運びください!

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