東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。
なんでだいがくまでべんきょうしなきゃいけないの?
どんどん新しいことが出てくるので、大学ではもちろん、大学を卒業してからも勉強することはいっぱいです。でも、「ここまで頑張ればもう新しいことは気にしなくていい」という魔法のようなものもあります。
情報セキュリティ分野では、防御技術だけでなく、攻撃技術つまり悪者もどんどん進化します。 そのため、常に最新の攻撃をよく勉強して、防御技術を研究開発します。 ただし例外もあって、例えば暗号技術では、「攻撃方法が存在したら矛盾が生じる」ということを示して、 「いかなる方法でも攻撃できない」と証明できる場合があります(背理法による証明)。
デジタル化が進みインターネットの利用が広がる中で、このようにイタチごっこに終止符を打つ方法の研究と、その適用先を広げる研究が大切になっています。

記事執筆:松浦 幹太 教授
毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、キャンパス公開で展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
本研究室は、東京大学駒場リサーチキャンパス公開2025「生研ピックアップ企画」に選ばれました。
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