エストニアで建築の心髄に触れる!

工学系研究科 建築学専攻 川添 善行 研究室 修士課程1年 柴垣 映里奈

 東京大学 生産技術研究所に通う大学院学生が、日々の活動をとおして感じていること、考えていることを紹介します。


 2023年3月からHGA(Hayashi-Grosschmidt Arhitektuur)というエストニアの建築事務所でインターンシップに参加しています。東大生研は国際色豊かで、留学生との共同研究などが、海外インターンシップの後押しとなりました。

 今、エストニアで学ぶ可能性を強く感じており、日々学びがあります。石灰岩の一種であるライムストーンを使った建築や旧ソ連の遺構に対する住民の理解があるため、建物の価値が高く評価され、柔らかい街並みが広がっています。また、自然を愛する国民の生活や、電子国家としての戦略に基づく建築や街の作り方にも学びがあります。ワークライフバランスは素晴らしく、夕方5時にはchiao! と帰ってゆき、アフターワークを楽しむ様子が印象的です。日本の外にいるからこそ他と比較し、発見できる日本もあります。

 インターン先では、新興住宅エリアとパビリオン、エキシビションなどの設計に関わり、コンペにも携わりました。フェリーターミナルのコンペでは旧管制塔に呼応する形の検討、使用者が分かりやすい機能的な動線、マテリアルの節約や建物の配置による環境的配慮、緑地の残し方とその使い方について多くの議論を行い、丁寧な検討を重ねてこそ豊かな建築を生み出すことを学びました。残りの日々もエストニアを歩き続け、建築や街並みを豊かにするものは何か、発見し続けていきたいと思います!

工学系研究科 建築学専攻
川添 善行 研究室
修士課程1年 柴垣 映里奈

記事執筆:柴垣 映里奈
東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻 
東京大学 生産技術研究所 人間・社会系部門 川添 善行 研究室
修士課程1年

東京大学 生産技術研究所の特徴のひとつとして、さまざまな専攻に所属する研究室が多彩な研究活動を行っており、また海外からの留学生等も多く国際色が豊かであることが挙げられます。
この記事は、大学院の進学先を探す理工学系の学生さんや、これから東大生研での活動を始める学生さんに、東大生研での活動・生活やキャリアパスを紹介する冊子「キャンパスライフ特集号」に掲載されたものです。
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