洪水が災害にならない世の中に!


 東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。


洪水が起きない世の中になってほしい!

 「洪水が災害にならない世の中」にしたいと思っています。鍵となるのは「予測技術」。
 まずは、天気予報のように1日前から余裕をもって洪水予報を出すことを目指します。そうなれば、私たちは洪水に備え、被害を抑えることができるはずです。
 さらに、気候変動の影響も加味した予測により、治水のあり方を見直し、災害にならない「住まい方」を提案します。例えば、都市域に近いという利便性のために洪水の危険性があるにも関わらず居住区となっている土地や、洪水予測によって洪水の危険性を避けられるにも関わらず利用されていない土地を有効活用することにより、防災だけでなく、都市と地方の格差や、少子高齢化問題など、大きな社会課題の解決にもつながるはずです。

 芳村 圭 研究室が開発している「Today’s Earth(今日の地球)」というウェブサイトでは、衛星観測とシミュレーション技術を組み合わせ、陸域での水の動きを監視・予測しています。
 この技術を使い、世界中で頻発している洪水被害をゼロにしたいというのが私たちの願いです。

関連リンク≫ Today’s Earth

芳村 圭 教授 生産技術研究所

記事執筆:芳村 圭 教授

 毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
東京大学駒場リサーチキャンパス公開ウェブサイト
東京大学柏キャンパス一般公開ウェブサイト

みんなのコメント

洪水の危険性が高いと分かっても、すでに住んでいる人にとっては別の地域に住み替えることは簡単ではないかもしれません。そのような地域では、洪水の被害を最小限にする補強技術や、国の支援があると良いなと思いました。

その未来に期待

ねこ

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