東京大学駒場リサーチキャンパス公開および東京大学柏キャンパス一般公開の来場者から寄せられた、研究者への願いと、研究者からのコメントを紹介します。
なんでだいがくまでべんきょうしなきゃいけないの?
「大学まで勉強する意味ってあるの?」という問いは、とても大切な疑問です。たしかに、ネットを検索すれば多くの“こたえ”がすぐに見つかる時代。
でも、徳本研究室では、まだ世界が目を向けていないふしぎを見つけて、それを明らかにすることを目指しています。
たとえば「準結晶」という物質は、1980年代に偶然発見された、結晶でもアモルファスでもない「第3の固体」と呼ばれる構造です。
通常の結晶のように繰り返しのある並び方はせず、でも完全にランダムでもない――そんな不思議な構造の中に、従来の物質では見られなかった新しい性質が隠れているかもしれません。
こうした未知の構造や性質、そしてそれらの相関を解き明かすには、教科書に載っている知識をこえる“新しい発想”や“独自の視点”が必要になります。
大学ではまさにそのための「考え方」や「ものの見方」を学ぶのです。
まだ誰も答えを知らない問いに向き合い、こたえを生み出す力を育てること――それが大学で学ぶ意味ではないでしょうか。

記事執筆:徳本 有紀 准教授
毎年6月初旬には「東京大学駒場リサーチキャンパス公開」が、10月下旬には「東京大学柏キャンパス一般公開」が実施されています。東京大学 生産技術研究所 広報室では、研究者たちが思い描く「もしかする未来」と、来場者が研究者にかなえてほしいと願う「もしかする未来」が交錯するオブジェを、キャンパス公開で展示してきました。この記事では、来場者から寄せられた願いに対しての、研究者からのコメントを紹介しています。
本研究室は、東京大学駒場リサーチキャンパス公開2025「生研ピックアップ企画」に選ばれました。
みんなのコメント
便利になるけど安全性は少し下がる
その未来に期待
ゆ
ワクワクする未来がまずあり、新たな発見をするための心の準備ができたらいいなぁと思う母親です。意味のないことはないと思いつつ、やみくもに勉強しろしろ言っている日々でもあります。
その未来に期待
さきまま
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